日立は、DXと社会イノベーションの強化を目的として、NVIDIAと戦略的パートナーシップを締結した。この提携では、運用技術における日立の専門知識と、エネルギーやモビリティなどの分野における業界のリーダーシップに加えて、AIプラットフォーム、特に生成AIにおけるNVIDIAの優れた能力を活用する。この相乗効果により、センサーや機械からの膨大なデータを活用してパフォーマンスを向上させ、これまで不可能だった方法での自動化が可能になり、産業用途に進歩がもたらされることが期待されている。

両社は、統合された業界ソリューションの開発とマーケティングを促進するために、経営幹部チームを結成し、AIセンターオブ エクセレンスを設立する予定だ。日立は、CUDA、NVIDIA AI Enterprise、Omniverse、ModulusなどのNVIDIAソフトウェアプラットフォームに関するエンジニアのトレーニングに投資する予定だ。これらの取り組みは、社会に直接プラスの影響を与えるイノベーションを促進すると期待されている。

タスクの自動化や製品やサービスの強化における生成AIの影響により、さまざまな業界での導入が進んでいる。大規模な言語モデルとクリエーティブな生成をサポートすることで知られるNVIDIAのコンピューティングプラットフォームは、このイノベーションに貢献する。世界中に約32万人の従業員を擁する日立は、問題解決と創造性の強化を目的として、既に世界中で100以上のプロジェクトに生成AIを導入している。この提携は、日立の専門知識とNVIDIAの技術力を組み合わせた、生成AIの共通プラットフォームを作成することでこれをさらに推進する。

この提携のビジョンには、産業用シミュレーションと最適化のためのNVIDIAプラットフォームの利用、日立のLumada AIソリューションとNVIDIA AI Enterpriseの統合、Hitachi iQブランドの下での新しいAIソリューションポートフォリオの開発が含まれる。これらの取り組みは、製造業と工業化の状況を変革し、顧客に革新的なAI中心のソリューションを提供し、持続可能な社会への貢献への日立の取り組みを推進すると期待されている。

出典:プレスリリース