日立(東京都港区)は、統合システム運用管理「JP1 Cloud Service」に生成AIを用いたアシスタント機能を追加し、4月26日より提供開始する。この機能により、システムアラートへの初動対応が迅速化される。社内実験では、アラート対処の正確性が9割以上であり、初動判断時間を約2/3に短縮できたという。

また、同日からは、リモートワークの普及に伴い多様化するエンドポイントのセキュリティーを一元管理する新サービスも開始。これにより、企業のIT機器のセキュリティー状況の可視化や機密情報の漏洩防止、IT資産管理が容易になり、ガバナンス強化に寄与する。

日立は、IT部門の業務効率化を支援するため、生成AIやクラウド技術を運用管理基盤に取り入れている。今後も、生成AIを活用したシステム開発や運用の自動化を進め、企業や社会の発展に貢献していく方針だ。

「JP1 Cloud Service」の生成AIアシスタントは、アラートに応じた質問文を自動作成し、運用オペレーターが対処方法を迅速に判断できるよう支援する。エンドポイント管理では、資産管理やセキュリティー管理を通じて、企業のニーズに合わせた利用プランを提供する。これらのサービス強化により、日立はIT部門の負担軽減とビジネス継続の強化を図る。

出典:プレスリリース