MRI(東京都千代田区)は、ChatGPTをはじめとする大規模言語モデルを活用した新たな技術を開発した。これにより、ヘルプデスクやコールセンターでの問い合わせ対応が効率化される見込みだ。同社は、誤情報を防ぎつつ迅速に回答する「FAQ要約回答」と、より詳細な回答を生成する「FAQ自動生成」の2つの技術を開発し、特許出願中であることを明らかにした。

これらの技術を組み合わせることで、即時に有用な情報を提供し、必要に応じて詳細な二次回答を提示することが可能になる。MRIによると、検証結果では、既存のFAQを参照して回答可能な問い合わせには80%以上、より複雑な問い合わせに対しても約60%で実用レベルの回答が得られたという。これにより、顧客対応の品質とスピードの向上が期待される。

一方、PKUTECH(本社所在地不明)も「AI/データ分析事業」を主力としており、本取り組みにおいて高い回答精度が確認されたと報告している。同社は、顧客の声を分析する「Egeria/Covos」や感情分析を行う「Egeria/Cemodia」など、独自のAIモデルを展開。今後もAIサービスの開発を進め、顧客の戦略をサポートするとしている。

MRIとPKUTECHは、今後も協力を深め、共同研究を進めていく方針だ。両社の取り組みは、知識ワークの効率化や顧客接点の改善に寄与すると期待されている。

出典:プレスリリース