IBMは、企業がAIモデルと処理するデータをより明確に理解できるようにすることを目的として、watsonx.governanceが12月初旬に利用可能になることを明らかにした。このツールは、大規模言語モデル(LLM)や基盤モデルなどの生成AIに関連する課題とリスクに対処するように設計されている。これらには、未検証のインターネットソースからソースされたトレーニング データの問題や、説明可能な出力の欠如が含まれる。Watsonx.governanceは、組織がリスクを管理し、透明性を促進し、将来のAIに焦点を当てた規制に備えるためのツールキットを提供するとのこと。

同社は、企業がAIによるイノベーションをますます求めており、テクノロジープロバイダーとオープンソース コミュニティーからのLLMを組み合わせて導入することが多いことを認識している。Watsonx.governanceを使用すると、これらの企業は、選択した任意のソースからのモデルを管理、監視、および管理できる。これは、企業がイノベーションとリスク管理および規制コンプライアンスのバランスをとろうと努力している場合に特に重要だという。

ソフトウェアに加えて、IBMコンサルティングは、クライアントが責任あるAIを拡張できるよう支援するための戦略的専門知識を拡大している。これには、人、プロセス、テクノロジーを対象とした自動化されたモデルガバナンスと組織ガバナンスが含まれる。IBMのコンサルタントは、AI倫理委員会の設立、説明責任、トレーニング、規制およびリスク管理の組織文化の育成、サイバーセキュリティーの脅威の軽減を全て人間中心の設計アプローチで行うスキルを備えているとのこと。

Watsonx.governanceは、IBM watsonx AIおよびデータプラットフォームの一部であり、企業がAIの影響を拡大および加速できるように設計されたAIアシスタントのスイートも含まれている。このプラットフォームには、AIビルダー向けのwatsonx.aiエンタープライズスタジオと、オープン、ハイブリッド、および管理されたデータ ストアwatsonx.dataが搭載されている。IBMは最近、IBMが開発したwatsonxモデルの知的財産保護も発表したとのことだ。

出典:プレスリリース