ヒューレット・パッカードエンタープライズ(東京都江東区)は、AI検索機能を強化するため、生成AI大規模言語モデル(LLM)をHPE Aruba Networking Centralに統合したと発表。この新機能は、HPE GreenLake Cloud Platform上で提供されるクラウドネイティブネットワーク管理ソリューションの一部。Verizon Business社もマネージドサービスのポートフォリオにHPE Aruba Networking Centralを追加するとしている。

HPE Aruba Networking Centralの新しいLLMモデルセットは、ユーザーエクスペリエンスと運用効率を向上させることを目的に設計された。検索の応答時間と精度を高めるため、個人情報や企業情報を削除する前処理とガードレール制御が組み込まれている。HPE Aruba Networkingは、約400万のネットワークマネージドデバイスと10億以上のエンドポイントから収集したテレメトリーを活用し、AI Search機能を通じて高度なインサイトを提供する。

HPE Aruba Networkingのデイビッド・ヒューズは、セキュリティーファーストのアプローチとAIによるインサイトの重要性を強調。HPEは、AIを活用した歴史を継続し、生成AIの能力を取り入れる新しいアプローチを展開していると述べた。HPE Aruba Networking Central内のLLMは、サンドボックス環境で運用され、個人情報(PII)およびお客様情報(CII)のセキュリティーを確保しつつ、ネットワーク運用に関する質問に迅速に応答する。

Moor Insights and Strategyのウィル・タウンセンド氏は、実用的なAIアプリケーションの重要性を指摘。生成AIによる自然言語インターフェイスの導入は、適切なビジネス成果をもたらすための課題であると述べ、HPE Aruba Networking Centralの新機能がセキュリティーとパフォーマンスを両立させると評価している。Verizon Business社は、HPE Aruba Networking Centralを活用し、組織がITリソースに負担をかけずにネットワークとアプリケーションのパフォーマンスを向上させるサポートを提供する。

出典:プレスリリース