Mizkan(愛知県半田市)と、味覚データの提供や味覚に関するコンサルティングを行うOISSY(東京都港区)は、慶応義塾大学で研究・開発したAI技術を用いてヒトの味覚を再現した味覚センサー「レオ」を用いて、カキフライにかけて食べる調味料との相性度を測定した。その結果、定番のソース、タルタルソースを抑え、カキフライとの相性度が最も高かったのは「味ぽん」で、その相性度は98.2点で、比較対象の調味料の中で一番の相性という結果になったという。

味覚センサーレオでは、“味蕾(みらい)”の代わりをするセンサー部分で電気信号を測定し、ニューラルネットワーク(人工的な知能の実現)を通して味を定量的な数値データとして出力する。ニューラルネットワークを用いることにより、コーヒーに砂糖を加えていくと苦味が減ったように感じるなどの、味の相互作用も加味したデータ解析が可能となっている。同時に、従来の味覚センサーでは困難とされていた甘味や旨味の数値化が可能となったという。

カキフライと味ぽんの相性度が高く出た理由について、味博士ことOISSY代表取締役社長の鈴木隆一さんは、「カキフライの旨味・塩味に味ぽんの酸味・塩味が加わって、カキフライの美味しさを引き出したため。」と語った。味ぽんは1964年に「鍋用調味料」として発売され、1980年以降、「おろし焼肉」「のっけ盛り」「さっぱり煮」など、TVCMなどでの訴求を続けることで、味ぽんは「ニッポンのさっぱり味」調味料として使用メニューを広げてきたという。

2023年1月にAI味覚センサーレオで同様の分析を行い「アジフライ+味ぽん」の相性が良いことは証明されており、今回の分析で「カキフライ+味ぽん」の相性も良いことが証明された。今後も味ぽんは揚げ物をさっぱりと食べられる調味料として訴求を強化していくとのことだ。

出典:プレスリリース