Microsoft社のNuance Communications, Inc.は、医療におけるAIイノベーションを強化するために、米国西部で運営されている医療システムであるProvidenceと提携した。この提携は、社内ソリューションの開発、臨床研究の推進、医療システムと医療分野のITベンダー間のパートナーシップの促進を目的としている。

Providenceは、医療の質を向上させ、医師の管理負担を軽減するために、Nuance Dragon Ambient eXperience™ やDragon Medical Oneなどのクラウドベースのソリューションと統合AI搭載アプリケーションへの移行に成功した。医療システムにはNuance PowerScribe放射線レポートソリューションも導入されており、この種のシステムとしては米国最大の導入となっている。

プロビデンスの執行副社長兼CIOであるBJムーアは、各組織がパートナーシップにもたらす価値を強調した。コラボレーションの拡大により、既存のソリューションを迅速に拡張し、よりパーソナライズされた効率的な医療サービスを作成することで患者と医療従事者のエクスペリエンスを向上させることが予定されている。

Nuance、Microsoft、Providenceのパートナーシップは、業務効率化、社内ソリューション開発、臨床研究、医師と患者のエクスペリエンス、業界連携を含む5つの戦略分野に焦点を当てる予定だ。これらの取り組みでは、Microsoft Cloud for HealthcareとAIによって生成された洞察を活用して、意思決定と患者の転帰を改善する。MicrosoftのCVPであるRobert Dahdah氏は、AIアプリケーションとヘルスケアの専門知識およびAzureのクラウド機能を組み合わせることがもたらす変革的な影響を強調した。

出典:プレスリリース