大町市(長野県)は、産学連携によるICT学習活動推進協議会を立ち上げ、自治体や地元企業、地域ボランティアが主体となり、「地域が支える教育」を推進している。今年度は、生成AIを利用した「人工知能のリテラシー教育」とロボットを利用した「プログラミング教育」を実施したという。

本事業の目的は、小学生を対象としたプログラミングによる「論理的思考力」や「自主性」「協調性」「課題解決力」「表現力」の向上とともに、地域の応援隊をつくるためのカリキュラム構成としている。児童が将来、都会や海外で活躍するために地元を離れたとしても、郷土愛を持つことによる大町市への応援や支援を意識し、記憶に残る教育を目指したとのこと。

さらに、AI(人工知能)が飛躍的なスピードで進展している中で、まずは利用するリスクと利便性に気付けるよう促し、正しく利用するために必要となるスキルとは何か、そのスキルを向上させるためには何を努力したらいいのか、といった教育を今年度より追加したという。

教育後、小学生に実施したアンケートから90%以上がAIの得意分野と不得意分野、利用するに当たって注意すべきことについて理解できたと回答した。また、今後も教育を受けたいとの意見も90%以上と興味を持ってもらったことから、有効な教育だったと考えるとのことだ。

出典:プレスリリース