Operaは、アイスランドのケプラヴィークに新しいAIデータセンターを設立することでブラウザーの機能を強化する戦略を発表した。この施設は2024年2月に稼働開始予定で、全て再生可能エネルギー源によって維持される。この取り組みは、Operaのブラウザーの開発を強化し、今後のAIを活用したサービスの基礎を築くことを目的としている。

2023年の初め以来、Operaは自社のブラウザー製品にAIテクノロジーを統合しており、現在全ての主要ブラウザーにAria Browser AIなどのAI機能が組み込まれている。同社は、AIの役割が単純なチャットボットの対話を超えて拡大し、より複雑なブラウジングタスクでユーザーを支援することを構想している。アイスランドのAIデータクラスターは、ブラウザー ユーザー向けにカスタマイズされた新しい機能を導入するOperaの能力を強化し、AIパートナーと協力して開発された既存の機能を補完すると期待されている。

Operaの環境持続可能性への取り組みは、水力発電や地熱発電などの再生可能エネルギー源を利用するAIクラスターの設計に明らかだ。このクラスターは、アイスランドの冷涼な気候を自然冷却のために利用している。NVIDIAの最新のH100 TensorコアGPUとAI Enterpriseソフトウェアを搭載したNVIDIA DGX SuperPODクラスターは、OperaのAIワークロードを効率的に処理できるように設計されている。この最先端のテクノロジーは、前世代のGPUと比較して、AIトレーニングを最大4倍高速化し、大規模な言語モデルの推論速度を30倍高速化することを約束する。

出典:プレスリリース