Oracleは、米国政府クラウド地域内のOracle Cloud Infrastructure SuperclusterでNVIDIA AI Enterpriseが利用可能になったことを発表した。この取り組みは、政府機関によるAIソリューションの開発と導入を支援することを目的としている。OracleとNVIDIAのコラボレーションにより、政府機関の顧客は、NVIDIAの高性能H100およびA100 Tensor Core GPUを搭載したAIサービスや、超低遅延ネットワークと安全なストレージソリューションなど、100を超えるOracle Cloud Infrastructureサービススイートにアクセスできるようになる。

このパートナーシップは、政府機関がOracleAIテクノロジーを導入する際に求められる厳格なセキュリティーとコンプライアンスの要件を満たすように設計されている。Oracle Cloud Infrastructure Supercluster上のNVIDIA AI Enterpriseは、NVIDIAのソフトウェアとOracleのAIインフラストラクチャーを統合する、安全で包括的なソリューションを提供する。このプラットフォームは、AIモデル開発のトレーニングフェーズと推論フェーズの両方をサポートし、生​​成AIモデルの効率的な展開と管理を実現するNVIDIA NIMとNVIDIA NeMoを搭載している。

OracleとNVIDIAは、AIアプリケーションの作成を簡素化するプラットフォームを提供することで、政府機関がAIを導入する際に直面する課題に対処している。NVIDIA AI Enterpriseスイートには、セマンティック検索やコンテンツ要約などのタスクを支援するツールとフレームワークが含まれている。Oracle Cloud Infrastructureのセキュリティーと拡張性により、政府機関は機密性の高いAIワークロードを安心して導入できる。

オラクルのランド・ウォルドロン氏とNVIDIAのイアン・バック氏はともに、政府のイノベーションにおける主権AIの変革の可能性を強調し、セキュリティーとコンプライアンスの重要性を強調している。Oracle Cloud Infrastructure上のNVIDIA AI Oracleソフトウェアにより、開発者は政府の運営と国民サービスを強化する、安全で独自のAIアプリケーションを作成できる。このプラットフォームは、運用管理とセキュリティーを強化したクラウドのメリットを提供するというオラクルの戦略の一環として、Oracle Cloud Marketplaceのプライベートオファーを通じてアクセスできる。

出典:プレスリリース