ピアソンは、英国の中等学校の生徒の大多数が、生成型人工知能(Gen AI)に対する理解を深めたいと考えていることを明らかにした。この調査では、生徒の69%がGen AI教育への関心が高まっていることが示されており、職業と社会の両方の領域でこの技術の影響力が拡大していることを反映している。ピアソンの年次学校レポートの根拠となったこの調査では、参加者の74%がGen AIの将来の役割について学ぶことが重要であると考えていること、38%が既にChatGPTなどのツールを日常業務で活用していることも明らかになった。

ピアソンは、Gen AIの知識に対する需要の高まりに応えて、Aレベルの学生向けに新しいプログラムを開始し、Gen AIリテラシーに重点を置いたExtended Project Qualification (EPQ)パスウェイを導入した。この「EPQ:AI」は、学生がGen AIの役割と倫理を探究することで、認定資格を取得する機会を提供する。きたる試験シーズンでは、昨年記録された37,000件のEPQ提出を基に、何百人もの学生がAIトピックに関するプロジェクトを発表すると予想される。

ピアソンの調査ではスキルギャップも浮き彫りになっており、データによると、英国ではGen AIが特定のホワイトカラー職の40%以上の業務をこなせる可能性があるという。それにもかかわらず、多くの中学生はAI中心の未来への準備ができていないと感じている。半数近くがAI教育は他国の方が進んでいると考えており、かなりの割合の学生がAIのリスクを理解することに自信を持てていない。

ピアソンの幹部であるシャロン・ヘイグ氏は、将来の就職の可能性を高めるために、世代別AIリテラシーの重要性を強調した。同社の取り組みは、学習者、教育者、専門家と協力し、学生をAI主導の社会に備えさせることを目指している。一方、EPQ:AIに参加したダービーシャーの学生は、AIが私たちの生活の中で永続的な役割を果たしていることを認識しつつ、AIの利点と危険性の両方について学ぶことの重要性を強調した。ピアソンは、気候と持続可能性、Futureのスキルに関する追加のパスウェイを通じて、現代の問題に関する学習を継続的にサポートしている。

出典:プレスリリース