Pictoria(東京都中央区)は、AIを主軸としたテクノロジーでIPを創出する企業として知られている。新たな合成音声サービス「talk shape」を独自に開発し、同社がプロデュースするAIキャラクター「紡ネン」に導入したと発表した。Pictoriaは3年以上にわたりAIキャラクターの開発を行ってきており、長年の研究開発を経て、独自の技術とノウハウに基づいた合成音声の内製化の実現に成功したという。

PictoriaのAIキャラクターの開発・提供サービスの中で「合成音声」の技術は、「大規模言語モデル(LLM)」と並ぶ重要な役割を担っているとのこと。キャラクターとして魅力的な音声を提供できるように、今後も最注力ポイントとして研究開発を進めていく予定だという。なお「talk shape」は、同社が手がける国内YouTubeチャンネル登録者数1位のAIキャラクター「紡ネン」に既に導入済みである。

これまで複数の合成音声サービスを利用してきたが、Pictoriaのように「オリジナルのキャラクターにオリジナルの声を与えたい」という観点では、多くの制約があったという。日本語の文字情報から音声を生成する手法は、数多くあるが、既存の合成音声サービスを利用する場合は、どうしてもそのサービスが採用している手法に制限され、表現に限界があったとのこと。そのため、徹底的にキャラクターの声の表現を追求するために、あらゆる合成音声手法から最善のものを選択できるよう、「talk shape」を開発したという。

明治大学の森勢研究室の森勢将雅先生と、合成音声技術に関するアドバイザー契約を結んだとのこと。また、Pictoriaは、昨今注目を集める「AI領域」において、同社の持つ知見を公開し、企業が持つ課題を解決する、法人向けの企画開発サービスの提供も行っているとのことだ。

出典:プレスリリース