Private AI(カナダ トロント、カントリ)は、大規模言語モデル(LLM)の利用時に機密情報を保護する技術を開発した。ユーザーが情報を入力する際や、自社データでモデルをファインチューニングする際に、個人を特定できる情報(PII)を自動で編集する。この技術は、日本語を含む53か国語に対応し、50以上のデータ種別を扱える。

同社の技術は、ルールベースの手法に頼らず、大量のデータで訓練されたAIがPIIを検出するため、精度が高いとされる。個人保健情報(PHI)やクレジット情報(PCI)など、高度な機密性が求められる情報にも対応しており、日本独自のデータ種別にも適応可能だ。

さらに、Private AIは金融データ活用推進協会(FDUA)に加盟し、金融分野での課題解決に貢献する方針だ。FDUAは、金融機関のAI活用を推進するためのデザインパターン作成や、情報交換、連携を行っている団体である。同協会は2022年4月に東京都中央区に設立された。

この技術により、Private AIは国際的な利用環境でのデータプライバシーを確保しつつ、AIの利点を最大限に活用することが可能になる。多岐にわたる言語やデータ種別への対応は、グローバルなビジネス展開においても大きな強みとなるだろう。

出典:プレスリリース