Rocket Mortgageは、顧客との通話を文字起こしして分析することで顧客とのやり取りを強化する新しいAIツールRocket Logic – Synopsisを導入した。同社のAI駆動型Rocket Logicプラットフォームの一部であるこのテクノロジーは、顧客の住宅購入体験をパーソナライズすることを目的としている。このツールは、定型的なタスクを自動化することで、チームメンバーの作業時間を年間約60,000時間節約すると予想されている。

Rocket CompaniesおよびRocket MortgageのCEO、Varun Krishna氏は、チームメンバーが日常的なタスクではなく関係構築に集中できるようにすることで、顧客サービスを向上させるこのツールの能力を強調した。Rocket Logic – Synopsisは、年間約6,500万件の通話がある同社の顧客とのやり取りに統合されている。このテクノロジーのAI機能は、住宅所有プロセスの合理化に役立つ。

Amazon Web Services (AWS)上に構築され、Amazon Bedrockを利用するこのAIソリューションは、現在Rocketの顧客エクスペリエンスチームで活用されている。このソリューションにより、250万件を超えるローンを管理するサービスチームの効率が大幅に向上した。顧客とのやり取りの70%がセルフサービスであるため、このツールにより、サービスチームだけで約40,000時間の節約が見込まれる。

Rocket Mortgageは、通話記録のデータを使用して顧客のニーズを予測するRocket Logic – Synopsisの予測機能をさらに開発する予定だ。このプロアクティブなアプローチにより、既に初回通話での解決率が10%増加し、チームメンバーの作業時間がさらに20,000時間短縮された。このテクノロジーは進化を続け、顧客のコミュニケーションの好みを学習して、住宅購入までの道のりをさらにカスタマイズする。Rocket Mortgageは、AIを活用したソリューションを顧客体験のあらゆる側面に統合することを目指して、銀行員向けにツールを展開している。

出典:プレスリリース