芯原(上海)が、同社の人工智慧(AI)チップに統合された神経網路處理器(NPU)IPが全世界で1億個以上出荷されたと発表。物聯網やスマートフォンなど多岐にわたる市場で採用されている。過去7年間で、AI/NPU分野で世界をリードし、72社の顧客が128種類のAIチップにNPU IPを使用している。

同社のNPU IPは、低消費電力でプログラム可能、拡張性に優れた設計を採用。顧客の要求に応じてチップサイズや消費電力を柔軟に設定できる。また、幅広い深層学習フレームワークをサポートする成熟したソフトウェア開発キット(SDK)を備え、迅速な市場投入を可能にしている。

最新のVIP9000シリーズNPU IPは、TransformerやCNNに適した拡張性と高性能を提供。Acuityツールキットと組み合わせて、PyTorchやTensorFlowなどの主流アーキテクチャーをサポート。4ビット量子化や圧縮技術を用いて帯域幅の制限を解決し、AIGCやLLMアルゴリズムを組み込みデバイスに展開する。

芯原のFLEXA®技術を活用することで、VIP9000は同社の画像信号プロセッサー(ISP)やビデオコーデックとシームレスに統合。AI-ISPやAI-Videoサブシステムを低遅延で実現し、DDRメモリーを必要としない。特定のニーズに合わせてカスタマイズ可能で、消費電力やスペースに制約のある深層組み込みアプリケーション環境に適応する。

執行副總裁の戴偉進は、「AI機能はスマートデバイスに不可欠であり、低消費電力、プログラム可能、拡張性のあるNPU IPにより、データ転送を最小限に抑えつつ、神経網路と計算タスクを効率的に処理できる」と述べている。芯原は、1億個以上のAIチップの展開経験を生かし、組み込みデバイスにサーバー級のAIGC機能を提供している。

出典:プレスリリース