シーメンス(ドイツ・ニュルンベルク)はハノーバー・メッセ2024で、産業界向けに生成AIを搭載した製品「Siemens Industrial Copilot」を披露した。この製品はTIAポータルとシームレスに連携し、エンジニアリング作業を迅速化する。PLCの視覚化やコード生成を効率的に行い、作業負荷を軽減する。

昨年のハノーバー・メッセ2023でシーメンスとマイクロソフトは共同で生成AIアシスタントのビジョンを発表。Siemens Industrial Copilotは「Siemens Xcelerator」プラットフォームの情報を活用し、Microsoft Azure OpenAI Serviceの言語モデルを用いてソフトウェアコードの作成や最適化を行う。

グレンツェバッハ・グループはSiemens Industrial Copilotを導入し、生成AIがエンジニアリングをどう強化するかをテスト中。CEOのSteven Althaus博士は「生成AIは必須で、AIを活用して工場のデータを最大限に利用し、人間と機械のコラボレーションを次のレベルに引き上げる」と述べた。

Siemens Industrial Copilot for TIA Portal Engineeringは、自動コード生成などの新機能を備え、Azure OpenAI Serviceのプライベートインスタンスにアクセス可能。シーメンスのライナー・ブレームCEOは「産業用AIは現実とデジタルの世界を融合させる重要なテコ」と強調。シーメンスは生成AI搭載の産業用コパイロット・スイートを通じて、企業のエンジニアリングプロセスを支援していく。詳細は公式サイトで確認できる。

出典:プレスリリース