スマートエナジー(東京都港区)は、太陽光発電施設の銅線盗難を防ぐための次世代AI警備システム『Solar AI asilla』を11月16日にリリースすると発表した。このシステムは、24時間監視し人のみを感知することで、盗難被害を未然に防ぎ、太陽光発電施設の発電量最大化に寄与する。リリースを記念して、11月29日にウェビナーを開催し、本サービスを紹介する予定だという。

近年、太陽光発電施設内での銅線盗難が急増している。茨城県警察によれば、2022年には太陽光発電施設で使用される銅線を含む金属の盗難が県内で約1,600件、全国で約10,360件発生した。一度被害が発生すると、発電施設を再稼働させるまでに長期間を要するため、盗難被害を未然に防ぐことが重要となる。スマートエナジーは、この問題を解決するために、AIを用いた警備システム『Solar AI asilla』をリリースすることになったという。

次世代AI警備システム『Solar AI asilla』は、「不審行動・異常行動」「人の手が必要な状況」をAIが検知し、管理者や現場に即時通知を送る。防犯カメラの映像を24時間365日AIが画像解析し、侵入や日中の滞留など不審行動を検知する。全く明かりがないエリアでも、赤外線カメラによる解析で40m先の人の動きを捉えることができる。施設の隅々まで24時間監視することで、盗難による被害を最小化し、施設稼働率及び発電量の最大化に貢献するという。

『Solar AI asilla』は、複数台のカメラ映像をAIが常にモニタリングし、エリア内での人の侵入など異常が起きた際には自動で検知、関係者(従業員・警察・管理業者・警備会社など)に即時通知する。また、人の動きを正確に検知でき、不法侵入や不審行動を早期に検知する行動認識AIを搭載している。発生から検知まで約1秒で関係者に通知し、盗難時、および盗難前の行動を瞬時に把握することで、迅速な対応が可能となる。さらに、電灯のない暗闇の中でも、赤外線カメラで40m先の人の動きを確実にとらえることができるとのことだ。

出典:プレスリリース