Stability AI Japan(東京)は、生成系AI「Stable Diffusion XL」の開発元として知られる。同社は国内のAI/ブロックチェーン専門家と共にアニメチェーン合同会社を設立し、アニメ業界向けの生成系AIに関する共同研究を開始すると発表した。研究では、アニメーターの創造性を支援するツールの開発を目指す。

この共同研究で開発されるツールは、アニメーションの制作工程を深く学習し、アニメーターの意図を理解することで、創造性を引き出すことを目的としている。ツールは、自動化による仕事の奪取ではなく、制作プロセスをサポートし、アニメーターが煩雑な作業から解放されることを目指す。新人アニメーターの教育支援や、制作スキルの向上にも貢献し、業界全体の発展に寄与する計画だ。

アニメチェーン協議会を通じて、制作現場の声を反映させながら、2024年春には支援ツールの共同開発を開始する予定である。また、アニメチェーン構想の下、クリエイターの権利尊重や人手不足解消、収益最大化を目指す。生成系AIの開発プロセスはブロックチェーンに記録され、透明性と正当性を確保する。

最新情報はXアカウントとFAQで提供される。日本語版とグローバル版のリンクはそれぞれhttps://x.com/anime_chain_jpとhttps://x.com/anime_chainでアクセス可能。FAQはhttps://note.com/animechain/n/n78027dd3a1d9で確認できる。アニメチェーン構想への意見はX(旧Twitter)で「#アニメチェーン」を付けて投稿を呼びかけている。

出典:プレスリリース