スタディポケット(東京都渋谷区)は、山口県教育委員会と連携し、山口県内の中学校7校における生徒・教職員約1,500名に対して、2024年6月より学習支援サービスを開始する。この取り組みは、コンテンツフィルタリングや機械学習のオプトアウト機能を備えた安全な環境を提供し、実証研究の支援を目的としている。

同社は、生徒が自ら考える力を育む「探究学習モード」を提供。例えば、読書感想文の依頼に対しては、印象的なシーンについて問いかける応答を行う。数学の宿題には、必要な公式を思い出させるよう促す。これにより、生徒の自主性と創造力を引き出すことを目指す。

また、英作文の学習を支援する「英作文アシストモード」もリリースされた。このモードは、問題を分解し、既知の単語や表現を確認しながら英作文を進めることができる。OCR技術とマルチモーダルを活用した画像解析機能も搭載し、多言語での音声入出力にも対応している。

スタディポケットは、安全性にも配慮し、生成AIの基盤技術として「Azure OpenAI Service」を採用。利用者の入力情報はAIの学習に用いられず、個人情報の取得を最小限に抑え、第三者提供も行わない設計となっている。サービスは国内のデータセンターを利用し、国内で開発されている。

出典:プレスリリース