TinyBetter(東京都渋谷区)は、自社データ検索機能を搭載した「Hignull AI」の提供を開始した。ベクトル検索を駆使し、企業情報を素早く集約・回答するサービスだ。2023年には、生成AI技術の進歩により、業務へのAI導入が加速しているが、多くの企業はまだ実際の業務改善に至っていない。Hignul AIは、このギャップを埋めるために開発された。

Hignull AIはテキストや画像などのデータをベクトル化し、類似度を計算して情報を検索する。キーワード検索よりも正確な結果を提供し、ビジネスの意思決定支援に貢献する。自然言語で問い合わせることができ、PDF、画像データ、eメールなどさまざまな形式のデータに対応している。

例えば、請求書や会社ポリシーのPDFをアップロードすると、関連するドキュメントを即座に検索できる。また、手書きの領収書を画像データとしてアップロードすることで、必要な情報を抽出することも可能になる。eメールアカウントを連携すると、過去のやり取りから必要なeメールを検索できる。

TinyBetterは、Hignull AIを通じて企業の生産性を向上させることを目指している。システムの提供だけでなく、社内のリテラシー向上やAI人材の育成を目的としたセミナーも開催している。

出典:プレスリリース