トリプルアイズ(東京都千代田区)は、BEX(愛知県豊田市)の株式を取得し、グループ化すると発表した。株式譲渡は2024年7月1日に予定されている。BEXは自動車分野での機械設計開発事業やITシステム設計開発事業を展開し、トヨタグループとの取引が多い。エンジニアの技術力が高く、特許出願も多数ある。

トリプルアイズは、テクノロジーと想像力の融合を目指し、社会創生に貢献している。BEXの自動車設計業務にAIを活用することが今回のM&Aの目的で、AIエンジニアの研修コンテンツ提供がきっかけだった。グループの財務体質強化や収益機会創出を目指し、BEXを迎え入れることにした。詳細はトリプルアイズのサイトで確認できる。

自動運転車の生成AI市場は、2033年には203億ドルに達すると予測されている。生成AIは自動運転技術向上に不可欠で、各国の自動車メーカーで導入が進んでいる。BEXとトリプルアイズは連携し、自動車業界の「CASE」コンセプトを体現する技術を持つグループを目指す。

自動車設計製造とAIの融合で、両社は事業シナジーを創出する。AIは設計業務の自動化やデータ解析、プロジェクト管理を支援し、専門タスクの自動生成や設計生成AIシステム化に取り組む。未来の技術を創るエンジニア育成にも努め、自動車とITシステムの融合で社会貢献を目指す。

出典:プレスリリース