日本の生成AI
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日本国内のAIに関するニューストピックを取り上げます。
大規模言語モデルの評価手法の開発 al+ Inc.
オルツ(東京都港区)は、大規模言語モデル(LLM)の「ハルシネーション」現象をスコアリングする手法を開発したと発表。この現象は、LLMが事実に基づかない虚偽の回答をする問題で、信頼性に関わる重要な課題だ。
同社は独自のLLMを用いた研究を進め、「ハルシネーション自動評価エンジン」を開発。このエンジンは、ハルシネーション発生の有無を判定し、発生確率を自動で評価する機能を持つ。
実験では、エンジンがJcommonsenseQAデータセットを用いた擬似評価セットで72%の正解率を達成。オルツの「LHTM-OPT」のみならず、GPT-3.5やLlama2など他のLLMにも適用可能。
エンジンは一貫性を重視し、複数の生成プロセスを比較することで不一致や矛盾を特定。これにより、生成物が学習データや事実に基づいているかを確率的に評価する。
ソース:News_alt
Initial Engineとライトアップ提携研修
Initial Engine(東京都)はライトアップと提携し、中小企業向けに生成AIの活用を促進する研修パッケージを開始する。研修はオンラインで実施され、プロンプト例や最新情報の提供が特徴だ。各企業のニーズに合わせたコンサルティングを通じて、生成AIの業務への定着を目指す。
市場調査によると、中小企業のAI導入率は低く、その原因はIT人材不足や初期投資の負担などがある。そこで、同社は研修と定着伴走パッケージを組み合わせ、中小企業がAIを効果的に学び、活用する支援を行う。これにより企業の競争力強化に貢献し、日本のAI導入を促進する。
ライトアップ(所在地不明)は、中小企業の黒字化を目指し、ITサービスを提供している。同社の研修プログラムは既に多くの企業に利用されており、Initial Engineはこれに伴走パッケージを加えてサポートを強化する。この取り組みにより、生成AIのスキル定着を目指す。
さらに、このサービスは厚生労働省の助成金制度を活用可能で、中小企業は研修費用の75%を助成される場合がある。これにより、経済的負担を軽減し、より多くの企業が新技術を導入する機会
mign建築条例AI回答システム2024発表
mign(東京都荒川区)は、建築系条例に関する質問にAIが答える新しいソリューション"ordiq"を2024年5月にリリースすると発表した。このシステムにより、建設プロジェクトに従事する法規確認担当者は、関連する条例や条文を素早く見つけることができるようになる。
"ordiq"は、市区町村の建築系条例の知識を持つ生成AIを活用し、ユーザーが質問すると、適切な条文を引用して回答する。これにより、建設会社の担当者は、毎回異なる地域の条例を調べる手間を大幅に削減できる。
同社によると、現在約50の主要市区町村の条例に対応しており、対応していない地域についてはユーザーからのフィードバックを受けてアップデートが可能だ。利用方法は、対象地域を選択し、質問を入力するだけで、AIが条文を記載しながら回答する仕組みだ。
このソリューションは、建設プロジェクトの計画段階での効率化を図るもので、法規確認の精度向上にも寄与すると期待されている。デモ動画はmignの公式サイトで公開されている。
出典:プレスリリース
オルツ新手法LLMハルシネーション評価
オルツ(東京都港区)は、大規模言語モデル(LLM)の「ハルシネーション」現象をスコアリングする新手法を開発したと発表した。ハルシネーションとは、LLMが事実に基づかない虚偽の回答をする問題で、信頼性の低下につながる。オルツはこの問題に対処するため、「ハルシネーション自動評価エンジン」を開発し、ハルシネーションの発生確率を自動で評価する。
同社の研究開発チームは、JcommonsenseQAデータセットを用いた実験で、72%の正解率を達成。このエンジンは、オルツの「LHTM-OPT」だけでなく、GPT-3.5やLlama2など他のLLMにも適用可能だ。一貫性を重視した評価方法で、生成された内容の不一致や矛盾を検出し、ハルシネーションの有無を確認する。
このエンジンは、オルツのAPIサービス「alt developer」を通じて利用できるようになった。詳細は「alt developer」の公式サイトで確認できる。LLM関連プロジェクトに関する問い合わせは、アライアンス窓口を通じて受け付けている。
出典:プレスリリース
オラクルAIデータベース新版発表
オラクル(テキサス州オースティン)は、AIを活用したデータベース「Oracle Database 23ai」のクラウドサービス版をリリースした。AIによるデータ利用の簡素化やアプリケーション開発の迅速化に焦点を当て、300以上の新機能を搭載。特に「Oracle AI Vector Search」は、非構造化データとビジネスデータの組み合わせ検索を可能にし、データ移動の必要性を排除する。
「Oracle Database 23ai」は、「Oracle Cloud Infrastructure」上で利用可能。オラクルのホアン・ロアイザ氏は、このリリースが企業にとって大きな変化をもたらすと期待を示し、AI技術を強調するためリリース名に「ai」を冠したと語る。開発者やデータ専門家が容易にインテリジェントなアプリケーションを構築できるよう支援する。
野村総合研究所(東京)の大塚紳一郎氏は、「AI Vector Search」の追加を歓迎。信頼性と安全性を備えたソリューションを提供できると評価する。新機能には、AIベクトル検索の高速化を図る「Oracle Exadata System
JBS AIコミュニティ支援サービス開始
JBS(東京都港区)は、本日「生成 AI コミュニティ支援」サービスを開始した。このサービスは「Copilot for Microsoft 365」を含む生成 AI を活用する企業を対象に、ユーザーが自ら学び、活用法を共有することを促すものだ。
同社は、生成 AI の活用を促進するために、企業内の「Teams」コミュニティでユーザー間の情報共有を支援する。JBS の専門家がコミュニティに参加し、プロンプト生成などの技術支援を提供することで、ユーザーが「Copilot for Microsoft 365」を効果的に使いこなせるようサポートする。
また、JBS は自社で「Copilot for Microsoft 365」の検証プログラムに参加し、得た知見を新サービスに活かしている。ユーザーが自ら問題を解決し、学習する自走型ヘルプデスクとして機能することを目指している。
サービス内容としては、コミュニティ活性化支援、プロンプトアシスタントの提供、カスタムプロンプトの作成、プロンプトエンジニアリングの基礎トレーニングなどがある。
デイトラAIデザイン添削サービス開始
デイトラ(東京都豊島区)は、AIを活用したデザイン添削サービス「バナ添」を2024年5月9日に開始した。このサービスは、デイトラのデザインコース受講生が作成したバナーデザインにAIがフィードバックを提供するものである。
「バナ添」は、デイトラが提供するWebデザイン関連コースの受講生向けに設計されている。受講生は自らのバナー作品をアップロードし、専門的なアドバイスを無料で受けられる。このサービスは、Anthropic社の大規模言語モデル「Claude3」を使用している。
デイトラによると、バナ添はデザインの各要素について総合的な評価を行い、改善点を指摘する。受講生はDiscord上の専用チャンネルに作品をアップロードすることで、AIからのフィードバックを受け取ることができる。
デイトラはこれまでプロのメンターによる添削を提供してきたが、受講生満足度調査によると、メンターからのフィードバックが学習の効率に大きく寄与していることが明らかになった。バナ添の導入により、受講生はコストを気にせずにバナーデザインのフィードバックを受け、Webデザインスキルの向上を図れるようになる