AVA Intelligence(東京都千代田区)は、AIを活用した旅行情報の提案比較サイト『AVA Travel』を運営している。2019年8月からユーザーの希望や条件に基づいてAIが適した旅行情報を提案するサービスの開発を進めてきた。今年3月からはOpenAIの技術であるChatGPTのAPIを活用し、LINEチャットでAIに旅行の提案や相談ができるサービスを提供し、多くの方々に利用されている。そこで蓄積されたデータを集計・解析した結果を元に、「2024年の旅に関する5つの旅行トレンド予測」を発表した。

OpenAI社が2022年11月に公開したChatGPTは、公開2力月で世界のユーザー数が1億人に達するほど急速に拡大した。野村総合研究所が行ったインターネット調査によると、2023年4月時点で回答者の約61%がChatGPTを認知し、約12%が利用したことがあると回答した。2023年はテクノロジーの業界や人々の生活の中でも生成AIが圧倒的な存在感を発揮した。そして2024年、ChatGPTは「観光」「旅行」のシーンでもより浸透し、「目的地検索」や「モデルコース」「タビナカグルメ」などをAIで調べることがより一般的になる「AI旅」時代が来ると予測した。AVA Travelではこの予測を受け、AIがユーザーに寄り添い、パーソナライズな情報を提供したり、瞬時にその人だけの旅行プランを立てるサービスの提供・開発を強化する方針だという。

また、AVA Travelの公式LINEでのユーザー動向を確認したところ、AIへの旅行相談を過去5回以上利用した人のうち、約70%がレストラン検索を行っていることが分かった。観光検索を行っている人は約60%、ホテル検索は約50%と続き、レストラン検索の利用率が最も高かった。これは、旅行前や旅行中のレストラン探しのみならず、日常生活の中でランチ場所や夕食場所を検索している人が多く、高い頻度で利用されていると推察される。円安や物価の上昇により、遠出をする旅行だけでなく、日常のグルメを旅のように楽しむという流れは2024年も続くと予測されるという。

物価の上昇や円安、異常気象などにより、長距離の移動を検討しにくい環境は2024年も続く可能性が高い。その中で、高額な費用をかけて遠出するのではなく、自宅から車で1〜2時間圏内でのドライブや日常グルメなど近場で楽しむ「近距離旅」やマイクロツーリズムに注目が集まると予測されるとのことだ

出典:プレスリリース