HMS(福岡県福岡市)は、小売・サービス業向けのクラウドサービス「StoreSence(β版)」を2023年12月1日から提供開始した。このサービスはAIによる客流・属性解析を可能にし、エッジAIカメラ技術を用いた顧客属性解析サービスと店前通過から購買までの購買行動分析(ファネル分析)サービスを提供するという。これにより、最適な店舗オペレーション構築をサポートし、「カスタマーエクスペリエンスの向上と来店客数の増加」を支援するという。

「StoreSence」は、店舗に設置したAIカメラで、入店客数カウント、性別・年代解析、入店率解析を行い購買分析などを可能にするクラウドサービスである。設置したカメラによる店前通行量の計測が可能であり、店舗の集客ポテンシャルや、周辺環境及びイベント実施などの施策による入店率及び来店客数、入店客属性の変化なども定量化したデータとして可視化できるという。

店前通行量と入店客数のカウント、入店客属性データを掛け合わせて分析することで、店舗内への顧客誘導施策やイベント、販売促進施策の検討や効果測定などが可能となり、ターゲットとした顧客層が入店しているかなど、さまざまな検証が可能になる。また、csv形式で入店客情報(総入店者数、来店日時、属性:性別、年齢層)の出力が可能で、既存のデータと自由自在に組み合わせニーズに合わせたさまざまな分析で活用できるという。

HMSは、AIスマートカメラ『SiNGRAYシリーズ』とエッジAIとクラウド協働型のサービス『SiNGRAY NET』を提供。産業DX化及びFA(ファクトリーオートメーション)で培ってきた創業事業のAI画像解析のノウハウを、クラウドとの協働型のサービス『SiNGRAY NET』として開発し、エッジ(端末側/使用現場側)でのAI使用と共にクラウドでのAI使用を支援しているとのことだ。

出典:プレスリリース