Bard(日本)は、今年5月の日本での提供開始以来、多くのユーザーに試験運用中の会話型生成AIサービスを使っていただいている。この記事では、2023年のBard活用方法を発表するとのこと。このランキングでは、各活用方法における詳細や最新機能も含めたTipsに加えて英語版との比較を併せて紹介する。このランキングが、まだBardを使ったことがない人や日常的には利用していない方が、Bardをどのように使えるかを知ってもらうヒントになれば幸いだという。

日本語のランキングでは、調べ物や相談など情報を幅広く調べる“情報収集”に関する活用方法が多くランクインした。その中でも、1位には「水の沸点は、気圧によって変わるか?」や「sin 90° =?」など、単一・複数の明確な答えを探す「事実に関する調べもの」に関する使い方がランクインした。2位には、「セキュリティー対策を強化したいのですが、どのような対策をすればよいだろうか?」や「数学が苦手で、点数が伸びません。数学の勉強方法について、アドバイスをお願いします。」など、歴史、文学、経済や最新のテクノロジーの説明などの専門的な領域でどうしたらいいのかなどの相談を含めた「専門的なトピックの相談」のような使い方がランクインしたという。

3位には「プログラミング」、4位には「翻訳」と専門的な使い方も上位にランクインした。プログラミング分野では、「音声ファイルをMP3形式に変換するためのPythonのコードを作成して」や「以下のHTMLコードのバグを修正して」などのコード作成から作成したコードの説明とそれに対する修正案の提案、「Googleスプレッドシートで、ある範囲で値が『参加希望』を数える関数教えて」などの関数まで、コードの作成・理解・修正全般における幅広い活用方法が見られたと述べた。

5位の「文章の編集」や10位の「文章を完成させる」など、文章作成時のアイデアやサポートも多く見られた使い方だった。文章修正では、「以下の文章の流れや構成を修正/分かりやすくしてほしい」や「表現を自然にして」などの全体的な流れや言い回しの修正に使われていた。また、「以下を仕事の取引先に送る丁寧なビジネスメールにして。『今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いする。1月8日から出社する。』」などビジネスシーンなどの状況に併せた文章作成などでも活用されていた。日本語だけでなく、「下記の英語の文法を確認して」や「この英語の文章をビジネス英語/プレゼンテーション用にして」など、多言語での修正でも活用されたという。

英語のランキングと比較すると、日本語では事実確認や専門的な相談など一般的な情報収集から専門的な領域に関することまで多くの質問がされた一方で、英語では、事実の確認とともに、プログラミングがよく使われており、情報収集と技術的な作業にBardが活用されていたという。また、文章などの要約や文書の続きを手伝ってもらう文章を完成させる活用の仕方にも使われていたことが特徴だと述べた。

出典:Google Japan Blog