ヘッドウォータース(東京都新宿区)は、シーメンスのBox PC「SIMATIC IPC BX-35A」とNVIDIAの「NVIDIA® Jetson Orin NX 16GB」を用いて、「LLaVA Edge Vision」を開発したと発表した。このソリューションは、製造工場での作業効率と安全性を高めることを目的としている。

菱洋エレクトロ(東京都中央区)の支援を受け、ヘッドウォータースは「第8回 AI・人工知能 EXPO春」で「LLaVA Edge Vision」をシーメンス、NVIDIAと共に紹介する予定だ。この製品は、生成AIがカメラ画像からキャプションを生成し、作業員に指示を送ることが可能である。

「LLaVA Edge Vision」は、ローカル VLM「LLaVA」をエッジAI上で稼働させることで、生成速度と精度を向上させている。この「LLaVA」は、マイクロソフトや複数の大学の研究者によって開発されたオープンソースのマルチモーダルLLMである。

ヘッドウォータースはこれまで、「Azure OpenAI Service」を活用した企業向けGPTサービスの拡充に努めてきた。また、NVIDIAとのコラボレーションを通じてエッジAIソリューションの開発にも取り組んでおり、今回の「LLaVA Edge Vision」開発は、これらの経験と技術を結集した結果である。

出典:プレスリリース