台湾、台北 – Computexイベントで、Micron Technology, Inc.は、業界最高のビット密度を誇る最新のグラフィックスメモリーGDDR7を発表した。Micronの1β DRAMテクノロジーをベースにしたこの新しいメモリーテクノロジーは、速度が32 Gb/sに達し、システム帯域幅が1.5 TB/sを超えるという大幅なパフォーマンス向上を実現する。これは、従来のGDDR6標準に比べて大幅に進歩しており、帯域幅が最大60%増加している。

GDDR7メモリーは、AI、ゲーム、高性能コンピューティングなど、さまざまなアプリケーションでユーザーエクスペリエンスを向上させるように設計されている。GDDR6と比較して50%を超える電力効率の大幅な向上を実現し、スタンバイ電力を最大70%削減できるスリープモードを導入している。これらの改善により、デバイスの熱管理が改善され、バッテリー寿命が延長されると期待されている。さらに、このメモリーは、データの整合性を犠牲にすることなくパフォーマンスを維持する高度な信頼性と保守性オプションを備えている。

Micronの新しいメモリーソリューションは、さまざまな解像度でのレイ トレーシングとラスタライゼーションでフレームレートを30%以上向上させる可能性があり、ゲーム体験を向上させることができる。GDDR7メモリーは、スループットの向上と応答時間の短縮によってAIアプリケーションを強化することも目的としており、これは生成AIワークロードなどのタスクにとって重要だ。同社の広範なポートフォリオには、CPU、NPU、GPUコンポーネントを補完する、エッジAI推論アプリケーション向けの完全なメモリーオプションが含まれている。

AMDやCadenceなどの業界リーダーとのパートナーシップは、GDDR7技術を将来のゲームおよびコンピューティングソリューションに統合するための共同作業を強調している。Micronは、GDDR6X製造の成功実績を生かして、その経験と技術の進歩を活用して製品の製造拡大をサポートし、GDDR7の採用を促進する態勢を整えている。GDDR7メモリーは、2024年後半にMicronおよび一部の販売代理店を通じて提供される予定だ。

出典:プレスリリース